見失った羊を見つけたので、一緒に喜んで下さい

ルカによる福音書15章6節

まず、この物語が描かれている聖書箇所の全文をみてみましょう。「あなた方の中に、百匹の羊を持っている人がいて、その一匹を見失ったとすれば、九十九匹を野原に残して、見失った一匹を見つけ出すまで捜しまわらないだろうか。そして、見つけたら、喜んでその羊を担いで、家に帰り友達や近所の人々を呼び集めて、『見失った羊を見つけたので、一緒に喜んでください』と言うであろう。言っておくが、このように、悔い改めるひとりの罪人については、悔い改める必要のない九十九人の正しい人についてよりも大きな喜びが天にある。」(ルカによる福音書15章4~7節)

こちらを読みますと、「悔い改めること」について、イエス様が語っている言葉であることがわかります。「悔い改める」というとちょっと難しいのですが、原文では「立ち返る」という言葉遣いがされています。

つい、私たちは、日常の忙しさで、あれもこれもと心を煩わしています。すると周囲の事ばかり気になります。そうすると、本来の自分を失ってしまうのです。まさに、忙という漢字が、「心を亡くす」というつくりで構成されている状態に陥るのです。

誰も別の人になることはできない、私たち自身の本来あるべきところに戻ることによって本当の喜びに満たされていることに注目したいのです。

私たちは神様から心が離れてしまうことがあるかもしれません。あるいは、最初から神様なんていない、と思っているかたもおられると思います。それでも、そんな私たちのひとりひとりが自分らしくあるように、捜しつづけ、ずっと見守ってくださるのが、イエス・キリストの父である神様の意思です。そのことを忘れないようにしたいと思います。

園長牧師 佐野真也

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