「いと高きところでは栄光、神にあれ、
ルカによる福音書2章15節
地には平和、御心に敵う人にあれ。」
イエス・キリストの誕生を待ち望む12月に入りました。この期節をアドヴェントと呼びます。アドヴェントとはまさに「待ち望む」という意味です。
ルカによる福音書によるキリストの誕生の物語では、み使いが羊飼いたちに救い主の誕生を知らせ終えると、たちまちにして天の大軍勢が表れて、神を賛美する声が響き渡ります。それがまさに12月の聖句です。
この一行目はラテン語で伝わり、讃美歌にもなりました。Gloria in excelsis Deo(グロリア・イン・エクセルシス・デオ)という言葉です。
2行目の「意にかなう人たち」とは、神のみ心にかなう人たちに平和があるように、と読まれがちですが、じつは「人々には厚意があるように」という説もあり、その場合は、平和が人類にあるように、という意味です。
み使いたちが彼らのもとから天に去っていったときのこと、羊飼いたちは互いに語り合いました。「さあ、ベツレヘムに出かけ、主がわれらに知らせて下さったこの出来事を見て来よう」と。 この、アドヴェントの季節に、私たちも、羊飼いたちと同じように、イエス・キリストを心にお迎えする準備の旅をしたいと思います。それは、この一年の私たちの歩みを振り返り、良かったこと、あるいはそうではなかったことを思い出して、それらを自分自身で整理する旅です。そのようにして、心を整えてイエス・キリストの誕生に備えたいのです。