「主よ、お話ください。僕は聞いております。」
サムエル記上3章9節
この聖書の言葉は、若い日のサムエルが祈りつつ、神からの呼びかけに応答しようとしているときに彼が言った言葉です。
サムエルはやがて、預言者、祭司、そしてユダヤの民の指導者として働き、民の声を聞きつつ、やはり神の声に聞き従ってダビデを見つけて王になる儀式を執り行うのです。
なお、預言者とは、神の声を預かるものという意味ですが、将来起こることを神から告げ知らされるので、日本語の予言者という意味とほぼ同じです。
私たちは、忙しい日々の生活のなかで、様々な判断をなしていかなければなりません。しかし、そのようなときに、一旦落ち着いて、こころを整えて祈ることは非常に有意義なのです。神の声を聞くとは、自分のこころのなかの声を聞くことから始まります。無意識のなかで自らが本当に望んでいることに耳を傾け、また、自らの良心からの声を聞くことができると、この世のさまざまな出来事に対応するための知恵と勇気が与えられるのです。
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