卒園礼拝に続いて、卒園児の保護者のかたがたが謝恩会を開催してくださいました。
コロナ禍で、飲食なしの、短時間の会です。
最初に、園長に園側を代表して一言あいさつをしてほしいとあらかじめうかがっており、準備していました。
「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です。」(コリントの信徒への手紙Ⅰ 3章6節)
卒園礼拝では、上の聖書箇所で、園児向けに絵を使ってメッセージをし、
謝恩会では同じ聖書箇所で保護者の方々向けに少しだけ真面目な話をすることを私は考えていたのです。
「もう卒園礼拝も終わったから、リラックスしてざっくばらんな話でよいのですよ」、と司会担当のお母さんはご親切に水を向けてくださったのですが、
結局、準備していた真面目な話をそのまましてしまいました。
あいさつ
さくら組の保護者のみなさま
お子様の卒園おめでとうございます!
この2020年度の1年間を振り返ると、
年度早々に2か月の休園の時期があり、また、コロナのために例年の行事で出来なかったことがありました。
幼児にとっての1日は大人にとって一週間以上の意味があることを考えると、こどもたちひとりひとりに十分な成長の機会を施すことができたかと、心配になります。
そのとき、私は聖書の言葉を思い出します。
「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です」
作り直したカリキュラムで保育者は子どもたちに寄り添い、日毎の教育活動にいそしみます。
これがないと、子どもたちの成長が損なわれかねないと思うからです。
しかし、子どもたちを「成長させてくださる」おかたは、神様だということに気づかされます。
実際に、幼稚園の子どもたちは、2か月のギャップを乗り越えることができました。
そして、このことからさらに教えられることがあります。
それは、子どもたちを保育者に心を向けさせるのではなく、
「成長させてくださる」かたに日々心を向けられることこそ、私たち保育者が心がける教育なのだ、ということです。
「神様ありがとう」と感謝し祈る心を育むことです。
子どもたちが神様からの豊かな陽を浴びて、
遊んだり、おともだちとの間で葛藤があったりしながらも、
与えられた賜物をフル回転させて活動する環境を整えることこそ、
幼稚園の大切な使命であるこに気づかされます。
「成長させてくださる」かたを仰ぎ続ける子どもは、
小学生になってもいきいきと成長し続けることができると思います
いろんなことがこれからもあると思います。保護者の皆様からの豊かな愛と神様の大きな恵みのなかで、
ひとりの個性として、お子様らしく成長していくことを心から願います。
改めて、ご卒園おめでとうございます。
あいさつを終えて
ちょっと硬いあいさつになって申し訳ないと思いつつ、
この、キリスト教保育こそが教会幼稚園の大切な要だと改めてと実感した次第です。
園児が泥だらけに、そしてびしょびしょになってたくさん遊ぶのが私たちの園の特長です。しかし、その土台になっているのはキリスト教の精神の保育なのです。
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