「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。」
ヨハネによる福音書15章5節
人と人とのつながりは、とても大切です。私たちが生きていくうえでなくてはならないものです。
宗教とは、心の弱い人が頼るものと考える人がいます。「自分は人の力なんかあてにしないで、自分の力で生きている、自分の力で生きようとしている、それが一番大切だ」と感じているようです。
しかし、聖書の人間観、そして普遍的な宗教が備えている人間観の土台は、「人は弱く、不完全な存在」であることの認識にあります。
そして、弱い私たちが力を与えられるのは、「つながり」によってです。
イエス・キリストが「あなた方はその枝である」と語る時、それは、私たち一人一人の生きる力の源である真理につながっていなさいと語っています。
3年にわたったコロナの影響によって、これまでにもまして人々はつながりを絶たれました。私たちがつながりを必要としている時、そのつながりを破壊する力が、世界中の人々を襲いました。自分だけ、自国の利益だけ、私たちのグループだけがよければいい、という考え方が強くなった分断の世界に、聖書が語りかける言葉に学びたいのです。
2学期が始まります。子どもたちが、幼稚園に集い、先生やお友だちとのつながりの中で豊かな心が育まれることを願っています。
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