「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない」
マルコによる福音書10章14節
“子どもの権利は子どもが基本的人権として無条件にもっているのに「子どもは義務や責任を果たすことで権利を行使することができる」と誤った認識を持つ教員が27・6%いた”
“8歳未満の子どもの人権を保障する「子どもの権利条約」の内容を知らないと答えた教員が3割に上る”
“子どもの権利としてふさわしい内容を複数選択で答える質問で「遊ぶ・休む権利」「意見を聴かれる権利」を正しく選んだ教員は約6割だった”
(『東京新聞TOKYO Web 2022年4月22日』 から転載)
こちらの調査をしたのは、子ども支援の国際非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」(東京都千代田区)です。今年3月、全国の現役の小中高校などの教員を対象にインターネットで行い、468人から回答を得た調査結果です。
これは、日本における「基本的人権」の意識や理解の低さを表しています。なぜならひょっとすると、子どもに限らないのかもしれません。大人でも組織や会社で同様のことが起きているかもしれないからです。例えば、企業で営業成績を上げないと、一人前の人として扱われないことが企業文化として存在していることを見聞きします。
子どものことに話を戻します。子どもは人格を持ち尊厳のある一人の人です。知識や経験、体力や能力では大人に及びませんが、大人になる間に失ってしまったものを持っています。
子どもの時だからこそ意義のあること、子どもでなければできない事がたくさんあります。大人はそれを潰してはいけません。
イエス・キリストはそのことを今月の聖書の言葉で、弟子たち、つまり私たち大人に端的に伝えているのです。
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