聖書の言葉 2021年5月

「安心して行きなさい。」(マルコよる福音書5章34節)

今月の聖句の前に記されている出来事があります。出血が止まらないという、むずかしい病に長い間わずらっていた女のひとは、「もしイエス様に、服だけにでも触れることができるならば治してらえる」と思い続けていました。そして、とうとうそのとおりに実行すると、その服に触れたときに病が治りました。ここまでは女のひとの想定どおりです。

しかし、そのあとに起きたことは女のひとが予想しなかったことでした。だれかが服に触ったことにイエス様は気づきました。そして「わたしの服に触れたのはだれか」というのです。

そのとき女のひとは逃げようとしませんでした。自分の身に起こったことに驚き、おそれを感じました。女のひとはイエス様の前に進み出て、すべてを話しました。そしてイエス様がこの女の人に語ったのが、「あなたの信仰があなたを救った」、「安心して行きなさい」のふたつです。「安心して行きなさい」は「平和の中へと帰りなさい」という言葉がつかわれています。家族やまわりのひととの平和な関係の中に帰りなさいとイエス様は伝えたのです。

病のいやしだけでなく、人間社会に戻って、再び安心して生活ができること。このふたつともがこの女のひとには必要なことをイエス様は知らせたかったのです。信じるなかで与えられることがこの言葉に表されています。そこから私たちもこの社会のなかで、自分の与えられた場所で、生きる勇気を受け取りたいと思います。

園長・牧師 佐野真也

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