わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ。
コリントの信徒への手紙二12章9節
パウロは、イエス・キリストの教えをたくさんの人に伝えるために、いろいろな場所を旅していました。でも、その中でいろんな困難にあい、自分の弱さを感じたこともありました。
アテネの人には全く相手にされなかったり、ユダヤ人にはユダヤ教と違うことを教えているとの理由で牢獄にとらえられたり、そのことについて、王やローマ総督の前で説明をしなければならなかったり、航海のときに船が難破しそうになったり。
そんなとき、みえない神様が、「心配しなくていい、あなたを助ける。私はともにいる」と語りかけたのです。
パウロは、この言葉を通して、「自分ひとりでは難しいことも、強い神様を信じる気持ちがあれば大丈夫なんだ」と気づきました。そして、今月の聖句の言葉をコリントのキリストを信じる教会のひとたちに伝えたのです。
だから、パウロは「弱いと感じるときこそ、実は神さまからの恵みが豊かにあることが一番よく見えるんだよ」と教えてくれています。
たとえば、遠足の帰り道で、疲れちゃうことがありますよね。でも、そのときお友だちや先生が手を引いてくれるともうすこしがんばれますね。
神様もそんなふうに、みんなが弱ったときにも、もう一歩先にすすむことができるように、助けて下さるのです。
