聖書のことば 2022年10月

人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ

ヨハネによる福音書15章5節

「わたしにつながっていなさい」。ひとつ前の節でイエス様はそう言いました。引き続くコロナ禍で人間関係が薄くなり、あるいは断ち切られた私たちはいま、他の人とのつながりを色々と試している時かもしれません。そんな私たちに聖書は、イエス様とつながることの幸いを語ります。

続けてイエス様は言います。「ぶどうの枝が、木につながっていなければ、自分では実を結ぶことができないように、あなたがたも、わたしにつながっていなければ、実を結ぶことができない」。人は無力な存在です。イエス様を通して神様につながっていなければ何もできないと聖書は語ります。しかし、これは裏返すと「あなたは一人で何でもしようと頑張らなくてもよい」ということです。私たちは一人で頑張らなくてよいのです。私たちはイエス様とつながり神様の力を得ることで、たった一人で頑張る人生から前向きになる道があるのです。

では、どうすれば神様とつながることができるのでしょうか。まず、神様に心を向けることです。神様に心を向ける時間がシオン幼稚園の日常にはそなえられています。それはお祈りの時、賛美歌を歌う時、礼拝の時。

私たちも神様に心を向けて、祈ってみましょう。それが神様とつながっているという実感を私たちにもたらします。 何かを頼りにして生きることは決して恥ずかしいことではありません。世の中の多くの人たちからは「神なんて、宗教なんて」と言われるかもしれません。けれども、たとえ多くの人たちが疑っていようと、人生が実り豊かになれば、それ以上に幸いなことはないのではないでしょうか。「信仰は賭けだ」とパスカルはと言います。そして「賭け」ても何も失うものはありません。神様に向き合い、神様につながる人生をおすすめします。

園長牧師 佐野真也

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