おめでとう、恵まれた方。
ルカによる福音書1章28節
クリスマスの物語は、2人の赤ちゃんの誕生に始まります。祭司ザカリヤに男の子、大人になると洗礼者と呼ばれるヨハネが生まれることを告げた神の遣いガブリエルは、その6ヶ月後にマリアに現れます。上の箇所は、天使ガブリエルからマリアへの受胎告知のときの言葉です。
ザカリヤとマリアへの、神の遣いの現れにはいくつか共通点があります。それぞれに赤ちゃんが生まれるということ、そして「恐れることはない」ということばが2人に語られることです。 さらに、生まれてくる男の子がどのようなことをするのかについても、あらかじめ伝えられています。
私たちは天使がマリアに開口一番「おめでとう、恵まれた方。」と言ったことばに目が留まります。「おめでとう」と言われるような経験をマリアはするのでしょうか。
いいえ、そうではありませんでした。彼女はイエスを受胎することによって、むしろ大変な苦労をすることになるのです。
大切なことはすぐその後の「主があなたと共におられる」ということばにあります。「インマヌエル」(神が私たちと共にいる)がクリスマスのメッセージなのです。「神が私たちと共におられる」のが恵みなのです。
園長・牧師 佐野真也
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