在卒園児の保護者さまの声をご紹介します。
2才の夏頃から、同じ年のお友達のお母さん達との挨拶は「幼稚園どうする?もう決めた?!」になりました。
いくつか見学に行った中で、子供と夫が揃って「ここに来たい!!」「ここにしよう!」と言ったのが、今お世話になっているシオン幼稚園でした。
見学会の印象は、園庭はせまいし人数は少ないし(1クラス)制服もないし・・・
でもなんだかほんわかあったかくてゆったりしていて(失礼な言い方で先生方ごめんなさい)ホッとするような感じでした。
入園後、見学会の時に子供達に見せてくださった大型紙芝居は、在園児のお母様達のボランティアの方の手づくりと知りました。
今は自分がこうしたボランティアに参加することを楽しみながら、親子で感じたほのぼのとした雰囲気の中で、娘はいろいろな人達の愛情に包まれ、幼稚園時代にしか味わえないような体験を通じて、のびのびと成長しています。
今月生れの子供を持つ全てのお母様たちが、在園児全員分のお昼ご飯やおやつを作り、子供達の成長を祝う会です。
メニューはカレーライスだったり、サンドウィッチだったり、焼きそばパンや、炊き込み御飯、ゼリーの時もあります。
たまには、ちょっと失敗する月もありますよ。
約70人分の園児の分なので、水加減・塩加減ひとつで違ってしまうから・・・。
でも子供達は、うれしそうにおいしく食べておかわり続出の月もあります。
そんな子供達を見ていると、打ち合わせや準備、買出しなどで忙しかった事などどこかへ行ってしまって、こちらも嬉しくなってきます。
礼拝堂で牧師様を通じて神様やみんなからの祝福を受け、少し照れながら、でも笑顔いっぱいの子供と、みんなの前でゲームをしたり、お部屋で一緒にご飯を食べたりして楽しいひとときを過ごします。
家族でのお誕生日会と違って、ケーキやプレゼントはないけれど、目には見えない、でもあったかくて素敵なとっても大きな贈り物を戴いたような感じ・・・。
これがシオン幼稚園のお誕生会だと思います。
手をつなぎ、毎日歩いた幼稚園までの往復。
毎朝頑張って作ったお弁当。
大変だと持ったこともありましたが、小学生高学年になる我が子の成長を見ていると、幼児期のあの時にしか出来ない大切な事をしていて本当によかったと感じます。
小学校、中学、高校、大学と大きくなればなるほど、毎日時間を意識して生活していかなければなりません。
ですから、幼児期は子供が友達と関わりながら思う存分遊びこむこと。
そして、先生と保護者の連携がとれている中で、子供は多くの人に見守られていることを肌で感じて育つことがいい環境と言えると思います。
今の我が子の心の安定は、きっとシオン幼稚園でこの様な環境のなか過ごすことが出来たからではないかと改めて感じています。
長い人生で幼児期というわずかな期間ですが、人格形成となる大切な時期でもあります。
便利さにとらわれず、先生と保護者が一緒になって、手をかけて育てることをモットーとしているシオン幼稚園で過してみられませんか?
私は、この幼稚園を選んで本当によかったと思っています。
コロナウイルスの感染拡大の影響で、当たり前のようにあった日常がどれだけ恵まれ貴重なものだったか、さまざまなところで痛感しています。
そんな中で、6月から幼稚園が始まり、子どもたちが以前と同じような園生活が送れるよう、先生方がさまざまな制約などある中でご尽力くださっています。
一人一人の心に寄り添って温かく接してくださる中で、子どもたちは安心して生活ができ幼稚園を本当に楽しんでいて、以前と同じその姿を見ると、いろいろと変わっていかなくてはならないことがある中で、変わらないでのびのびと生活できることの大切さ・そういられることのありがたさも改めて感じています。
この「のびのびと、そのままでいること、その大切さ」というのは、私はこの幼稚園で折に触れて感じていることで、思い出を一つお話しさせていただきます。
私には年長と年中の娘の上に、今小学校3年生の息子がいるのですが、その子がこのシオン幼稚園の年少組だった6年前。
息子は私と一緒にいたいと言ってほぼ毎朝泣いていました。
「泣いていても平気」「ママと離れると泣き止んでいますよ」などと言われても、泣かずに登園する子を見て息子との違いに不安になったり、今日も泣いてるな・・と気持ちが沈んだりしていました。
そんな中で先生方が「どんなに泣いていてもいいの、そのままで、ありのままで良いんですよ」と何度も声をかけてくださいました。
人見知り・場所見知りの子でどこへ行っても泣いてばかりだった息子、私は、それがわが子と思ってはいてもなかなかそのままで良いと心から思うことはできずにいました。
なので息子にかけていただいたその言葉は、そんな息子を育てる私もそのままで無理しないでいいんだよと言われたような気がして、心が軽くなり救われた思いがしました。
「そのままで」「ありのままで」いることが、安心や自信につながっていったと思います。
以来6年、息子も気づけば幼稚園が大好きになり、娘たちももちろん私もシオン幼稚園が大好きです。
それは、そんなシオン幼稚園での時間を共有している保護者の皆様の存在も大きいです。
わかばの会(※保護者の会)では、幼稚園の保育がより良いものになるように、また、先生と保護者が一緒に子どもを育てていきたいという思いで、幼稚園に協力しています。
わかばの会が行う活動は年間を通していろいろあります。
今年度がどの程度活動できるかはまだわからない部分がありますが、今までどの時も共通していたのが「できる人ができる時にできることを」。
私たちも保護者また、無理をせずそのままで良いということだと思っています。
保護者の皆さまは職業も特技も様々です。
自分が得意ではない・好きではないなと思うことも信じられないくらい上手にできる人が必ずいらっしゃいます。
そうやってそれぞれが自分の得意分野と可能な時間を少しだけ分けることで、みんなで楽しく活動できていると思いますし、今年度もぜひそうしたいと思います。
そういう中で他学年の方との交流もでき、とても楽しいです。
でも、ご家庭の事情などであまり参加できないという方もいらっしゃると思います。
できることをできる範囲で無理なくして頂ければと思います。
今年度は例年と違うことが多々予想され、すでに無くなってしまった行事の話などを聞くと悲しい気持ちになってしまうこともありますが、こんな時だからこそ「できること」を皆さんと一緒に楽しんでいきたいです。
今年度も、子どもたちを中心にした豊かな交わりができますことを心より楽しみにしています。