聖書の言葉 2021年6月

「野原の花がどのように育つかを考えてみなさい」(ルカによる福音書12章27節)

今月の聖句は、イエス様は「思い悩むな」という言葉を4回繰り返し使うひとくくりの文章のなかにあります。

ではイエス様は何を「思い悩むな」と言っているのでしょうか。「世の人々が切に求めているもの」、「自分の持ち物」、「あなたがたにとって必要なもの」について「思い悩むな」と言うのです。そして具体的に「何を食べようか、何を着ようかと思い悩むな」と言うのです。でも、本当にそんなことができるでしょうか?

ある神学者が言います。「思いわずらいが富を生むが、その富がまた新しい思いわずらいをつくりだすのである」と。また、日本では「備えあれば憂いなし」と言われますが、しかし「備えあれば憂いも多い」とも言えるのです。大切なことは、何が将来のためのまことの備えであるのか、ということです。それは「有事」をつくらないこと、お互いの間に信頼関係をつくり上げること、それこそが最良の備えではないでしょうか。

そして、「野原の花」や「カラス」が、人間の前に教師として登場します。花はアザミやアネモネをさしています。カラスは鳥の中で嫌われものの代表です。そのように、人が価値がないと思ってしまう生物の上にも、神様の目は注がれている、命を与え、養っておられる。野原の花は、豊かで栄華を極めたソロモン王より美しく装ってくださる。だから、あなたたちもだいじょうぶ、「食べる物や着る物の心配をするな」と主イエスは言われるのです。

これらは「命を与えられ、体を与えられて生きていることを忘れてはならない」ということを伝えるために、譬えや、印象的な言葉でイエス様が語っていることです。ここでイエス様が伝えようとしているもっとも大切なメッセージは、神様から与えられている命と体で「今を生きなさい」ということなのです。

コロナウィルスのことひとつをとってみても先が見通せず暗い気持ちになります。しかし、希望を失うことはありません。今この瞬間に注がれている神様の愛を私たちが思い出しそして、今を、今日を、そして一日一日を、生き生きと積み重ねていきたいとおもいます。

園長・牧師 佐野真也

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